【事例紹介】手帳カバー 約50点への文字 金箔押し(生地選定・オリジナル製作)

2023年10月初旬、個人でオリジナル手帳を制作・販売を希望されている客様より、
「手帳に合わせた専用カバーを作りたい」とのご相談をいただきました。

当初は、工場にもご相談されたそうですが、小ロット(50点)での対応が難しいとの理由で依頼を断られてしまい、当店にご連絡をいただいたという経緯がありました。

ご相談の概要

項目内容
用途オリジナル手帳のカバー(販売用)
ご依頼元個人のお客様
商品合皮素材の手帳カバー(素材選定から当店で対応)
数量約50点
加工内容表紙上部に小さな金箔文字を箔押し
スケジュールご相談:2023年10月初旬 / 納品:2023年12月末

対応の流れ

① 素材選定と仕様のご相談

お客様のご希望は、

  • 本革のような風合いのある合皮素材
  • ピンク系のカラー
  • 表紙上部に小さな金箔文字を入れる

という、シンプルでありながら非常に繊細な仕様でした。

既製品ではご希望に沿うものがなかったため、当店にて素材選定から対応
質感・色味・箔との相性などを検討し、できるだけ文字の再現性が高くなるような素材を提案・手配しました。
仕様決定にあたっては、画像共有やサンプル確認を通じて、お客様と丁寧にやり取りを行いました。


② テスト加工とリスクの共有

実際のテスト加工では、文字が非常に小さいことに加え、素材の表面にシボ(凹凸)があるため、金箔がうまく乗らず、一部で文字がつぶれてしまうという結果になりました。

その際には、加工後の実例画像を共有し、リスクを正直にお伝えしたうえで、「このまま製作を進めるかどうか」についてお客様と慎重にご相談いたしました。

あわせて、工場側にもできる限りの調整をお願いし、最適な加工方法を検討してもらいました。

そのうえで、できる限り再現性の高い仕様に落とし込み、本製作へ進める形となりました。
お客様からも「リスクは理解したうえで、それでも形にしたい」とのご判断をいただき、正式に本制作が決定いたしました。


③ 加工・検品・納品

加工は海外工場にて対応し、全数を国内で検品のうえ、つぶれなどが目立つものは除外し、できるだけ状態の良いものを選定して梱包・納品いたしました。
2023年12月末に納品することができました。

製作を通じて感じたこと

今回の案件は、当店にとっても

  • 素材選定から行う手帳カバー製作
  • 小さな文字での金箔押し
    という、いずれも初めての組み合わせとなる挑戦的なご依頼でした。

素材の質感や表面の凹凸、押し圧や箔ののり方まで、細かな点に非常に気を配る必要があり、大変な工程ではありました。
それでも、お客様と丁寧に調整を重ね、形にできたことは非常に記憶に残る仕事となりました。

この経験から生まれた新たな取り組み

この案件をきっかけに、「もっと気軽に・安心して使えるカバーを届けたい」という想いが強まりました。
そこで現在は、就労支援施設すてあーず様と協業し、当店のハギレ素材を再活用した『ノート付きカバー』の製作・販売を開始しております。

環境への配慮や、福祉との連携も取り入れた取り組みとして、今後も広げてまいります。

ご相談の際の今回のポイント

今回のご依頼を通じて、以下のような内容をご希望の場合は、できるだけ余裕を持ったスケジュールでのご相談をおすすめしております。

  • 黒以外のカラー(例:ピンクやアイボリーなど)をご希望の場合
     → 画像と実物では色味の印象が異なることが多く、実物確認やサンプル確認を含めたご調整が必要です。
  • 小さな文字での箔押しをご希望の場合
     → 材料や押し圧との相性により、文字のつぶれなどが発生するリスクがあるため、事前のテスト加工を推奨しております。
  • カバーと中にセットするノートのサイズ適合を重視される場合
     → 現物同士の確認(サイズ・かたさ)が必要となるため、制作前にサイズ情報や仕様のすり合わせが重要です。
  • 素材の選定やオリジナル仕様での製作をご希望の場合
     → 生地の提案・取り寄せ・テストなどの工程が追加されるため、通常よりもお時間を頂戴いたします。

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個人のお客様からのご相談も歓迎しております。
素材選び・加工方法・納期など、まずはお気軽にご相談ください。
なお、オリジナル製作は50点以上から承っております。